「Silverlightのメディア機能、HTML5よりはるかに優れる」とMicrosoft
MicrosoftはHTML5の普及を見込む一方で、SilverlightにはDRMや3D動画、ブラウザ以外にも活用できるといったアドバンテージがあると主張している。
米Microsoftは、同社のSilverlightはHTML5よりも優れたメディア機能を持っており、同技術に未来はあると考えている。
Webでは動画再生機能を備えたHTML5の採用が徐々に進んでおり、SilverlightやAdobeのFlashなどのブラウザプラグインが今後不要になるとの見方も一部にある。だがMicrosoftは「The Future of Silverlight」と題した9月1日のブログエントリで、「HTML5は今のHTML 4.01並に普及すると確信している」としつつも、こうした見解に反論している。
「Webにおいては、Silverlightの目的はHTMLに取って代わることではなかった。HTML(およびほかの技術)ができないことを、開発者が簡単に活用できるようなやり方ですることだ。Microsoftは依然、HTMLがカバーしないシナリオを可能にすることで、Silverlightを使ってWebを拡張することに力を入れている」とMicrosoftは語っている。
同社は、Silverlightはメディア機能においてHTML5よりもはるかに優れているとし、HD、DRM(デジタル権利管理)や3D動画、マルチキャスト、ライブキャストなどをアドバンテージとして挙げている。同技術がブラウザ以外にもデスクトップやモバイル機器向けのアプリにも活用できる点も強みとしている。
また「HTML5と関連する仕様がいつ完成するのかまだ正確には分からない」が、Silverlightは既にバージョン4に達しており、主要なブラウザに対応していると同社は述べている。
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