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Oracle、HPによるハード前CEO提訴を非難――「提携継続を不可能にした」
HPがOracle入りが決まったHPの前会長兼CEOのマーク・ハード氏を契約違反で提訴したことに対し、ラリー・エリソン氏が「HPは両社の提携継続を不可能にした」という声明文を発表した。
米Oracleは9月7日(現地時間)、米Hewlett-Packard(HP)の前会長兼CEOのマーク・ハード氏の同社社長就任をめぐってHPがハード氏を提訴したことに関する声明を発表した。
声明にはラリー・エリソンCEOのコメントとして、以下のように記されている。「Oracleは長い間、HPを重要なパートナーとみなしてきた。Oracleとマーク・ハード氏に対する今回の報復的な提訴で、HPの取締役会はこの提携関係や両社共通の顧客、HP自身の株主や従業員(の利益)を完全に無視した。HPの取締役会は、OracleとHPの提携継続およびIT市場での協業を不可能にした」
ハード氏は8月6日にHPを辞任し、9月6日にOracleの社長兼取締役に就任することが発表された。これに対しHPが7日、競合であるOracleへの入社は契約違反であるとしてハード氏を提訴している。
エリソンCEOはハード氏辞任の際、HPの取締役会を「企業の体面を取り繕うことしか考えない臆病者集団」と非難した。
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