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ファイルを人質に身代金要求、新手の「ランサムウェア」が出現
感染すると、ユーザーのメディアファイルとOfficeファイルを暗号化してしまい、取り戻したければ身代金を払えと要求する。
セキュリティ企業の英Sophosは、ユーザーのファイルを人質にして「身代金」を脅し取ろうとする新手のランサムウェアが出回っているとブログで伝えた。
それによると、問題のランサムウェアは改ざんされたWebサイトに仕掛けられているもようで、ソフトウェアの脆弱性を突いてユーザーが知らないうちに感染してしまうという。
感染すると被害者のコンピュータ上にあるメディアファイルとOfficeファイルが暗号化され、アクセスできなくなってしまう。さらにWindowsデスクトップの壁紙を脅迫文に書き換えて、英文で「お前のファイルはすべて暗号化した。(中略)取り戻したければ誰にも言うな。ただ言われた通りにしろ」と脅しをかける。
要求の内容はデスクトップ上に置かれたテキストファイルに書かれている。この中で犯人側は、暗号解除のためには専用のプログラムが必要だと称して120ドルの身代金を要求し、指定の電子メールアドレスに連絡するよう求めている。
ユーザーからは、悪質なPDFファイルを通じてこのランサムウェアに感染したとの報告が寄せられているという。
ユーザーが身代金を払う姿勢を見せれば犯人側が要求額を引き上げてくる可能性もあり、要求には応じない方がいいとSophosは助言。大切なデータは日常的にバックアップしておくことだと呼び掛けている。
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