ASFとGoogle、コミュニティーのポータルサイト「Apache Extras」を立ち上げ
JCPを脱退したASFと、Java SE 7仕様に反対票を投じたGoogleが共同で、Apacheコミュニティー育成を目的としたホスティングサイトを立ち上げた。
Apache Software Foundation(ASF)は12月14日(現地時間)、米Googleと共同で、Apache関連プロジェクトを支援するためのポータルサイト「Apache Extras」を立ち上げたと発表した。Googleのコードホスティングサービス「Google Code」を利用する同サイトはASFの管理下ではないため、開発者は自分のプロジェクトを任意のライセンスおよびプロジェクト管理プロセスで公開できる。
Apache Extrasが対象とするのは、ASFのトッププロジェクト、Apache Incubator、Labsには属していないがApacheに関連するプロジェクト。GoogleでGoogle Codeの責任者を務め、ASFのメンバーでもあるベン・コリンズ‐サスマン氏は公式ブログで「うまくいっているオープンソースプロジェクトは互いに孤立化することがない。主要なプロジェクトの周囲には、“非公式な”プロジェクトのエコシステムが形成されるものだ。(Apache Extrasという)統一ロゴの下にそうしたプロジェクトを招くことで、エコシステム全体の成長を促進したい」と語った。
Apache Extrasには既に、AntやHadoop、Tomcatなどのサブプロジェクトが登録されている。
ASFは9日、Java管理団体のJava Community Process(JCP)はインプリメンターの権利を守らないとして同団体を脱退している。ASFは米Oracleの運営方法に反対を表明する目的で、同社が提示するJava SE 7仕様に反対票を入れるようほかのメンバーに呼び掛けていたが、圧倒的多数で可決されたことを受けての脱退だった。Googleはこの投票でASFとともに反対票を投じていた。
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