NECとレノボ、合弁会社設立で合意――国内最大のPC事業体が誕生へ
NECとレノボが合弁会社の設立で合意。2011年6月を目処に「NEC レノボ・ジャパン グループ」を発足させる。
NECとレノボは1月27日、合弁会社の設立で合意したと発表した。これにより両社は日本における企業向け・コンシューマー向けPC事業の強化を目指す。
今回の合意に基づき両社は、2011年6月中を目途に「NEC レノボ・ジャパン グループ」を発足させる。レノボが51%、NECが49%を出資する「Lenovo NEC Holdings B.V.(登記上の本社はオランダ、本社機能は東京)」を持ち株会社とし、その傘下に100%子会社として、現NECパーソナルプロダクツのパソコン事業を分離して設立する新会社「NECパーソナルコンピュータ」と「レノボ・ジャパン」を置く。新しい合弁会社では、現NECパーソナルプロダクツで代表取締役執行役員社長を務める高須英世氏が社長に、現レノボ・ジャパン代表取締役社長のロードリック・ラピン氏が会長に就任する予定。NEC レノボ・ジャパン グループの発足に伴い、NECはレノボが新規発行する1億7500万ドル相当の株式を引き受ける。
発表によると、合弁会社では引き続きNECとレノボ両社の製品ブランドを維持するという。コンシューマー向け製品は、NECとレノボが、それぞれの製品の販売や保守を既存のルートで継続するが、NECブランドの企業向け製品については、販売・サポートともにNECが提供するとしている。
なお両社は、PC事業での提携に加え、タブレット端末や企業向けサーバ製品などの分野でも提携を模索する構え。
NECとレノボは、1月27日19時から緊急会見を行う。詳細は追ってレポートする。
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