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Google、Gmailのフィッシング詐欺対策を強化 不審なメールはアドレスを表示
不審なメールを受信した場合は、「詳細を表示」をクリックしなくても送信元の電子メールアドレスが表示されるようになった。
米Googleは、Webメールサービス「Gmail」のフィッシング詐欺対策を強化した。不審なメールについては送信元アドレスなどの情報を最初から表示して、ユーザーが詐欺を見抜きやすくする措置を取ったと、Gmailの公式ブログで明らかにした。
Gmailで受信したメールはこれまで、画面上部の「詳細を表示」のリンクをクリックしないと送信元のアドレスなどが表示されず、詐欺メールが届いても一見しただけでは分かりにくいことがあった。
今回の対策ではこの点を改善し、Gmailの連絡先に登録されていない相手からメールを受信した場合は、相手の名前に加えて送信元の電子メールアドレスが最初から表示されるようになった。これにより、例えば銀行からのメールに見せかけたフィッシング詐欺メールが届いても、アドレスを見て正規のメールかどうかを判別できるようになっている。
また、Webサイトの共有ボタンなどを通じて友人などから送られてきたメールについては、経由先のWebサイトと送信元のメールアドレスが表示されるようにした。例えば「Mike Wardell」という友人から「abc.com」のWebサイトの記事共有ボタンを使って送られてきたメールには、「Mike Wardell mike.wardell@gmail.com via abc.com」と明記される。
さらに、Gmailアドレスを偽装した不審なメールは自動的に検出し、警告メッセージを表示する措置も取った。
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