日本オラクルは10月17日、エンタープライズOS「Solaris」を搭載したサーバシステム「SPARC T4」の国内提供を開始した。前機種と比べて単一スレッド当たりの処理速度が5倍以上に上昇したという。
新製品は、8個のプロセッサコアを搭載し、最大で64スレッドを同時並列に実行する。クロック周波数は最大3.0GHz、コア当たりの独立L2キャッシュメモリは128キロバイト、8コア共有L3キャッシュを4メガバイト、OSにはSolaris 10、または2011年11月に提供開始予定のSolaris 11を搭載する。
仮想化技術「Oracle VM for SPARC」や「Solaris Zones」により、「Oracle Solaris」インスタンス全体の仮想化と、アプリケーションごとの仮想化の双方を提供するほか、プロセッサに暗号化アクセラレータを搭載することで、16を超える業界標準暗号化技術をサポートし、通信、医療、金融サービス業界や公的機関などのデータの安全性を確保する。
スペックや機能に応じて、「SPARC T4-1」「SPARC T4-1B」「SPARC T4-2」「SPARC T4-4」の4種類を用意する。価格は234万円(税込)から。
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