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YouTube、著作権管理企業のRightsFlowを買収
YouTubeはRightFlowの技術を統合することで音楽ライセンス手続きを効率化し、アーティストやレーベルの収益アップを支援する。
米Google傘下のYouTubeは12月9日(現地時間)、著作権管理企業の米RightsFlowを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
RightsFlowは2007年創業のニューヨークに拠点を置く非公開企業。音楽レーベルやアーティスト、オンラインサービスやCDなどの物理的な媒体のプロバイダーに著作権管理サービスを提供する。同サービスは、YouTubeのほか米RhapsodyやCD/DVDプレスサービスの米DISC Makersなどが利用している。インディーアーティストや小規模な組織に対しては、オンラインの簡易ライセンスツール「LIMELIGHT」を提供する。
YouTubeは立ち上げ当初から著作権付きコンテンツの無断投稿問題に取り組んでおり、2007年には著作権侵害対策システム「Content ID」を導入。現在、3000以上のメディア企業がこのシステムを利用しているという。
同社は、RightsFlowのノウハウと技術をYouTubeに統合することで、YouTube上の著作権付き音楽をより迅速かつ効率的にライセンスできるとしている。これにより、ユーザーはより多くの音楽を楽しむことができるようになり、同時にクリエイターは収益を上げられるようになるという。
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