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ストレージソフト市場は拡大傾向、2015年には800億円規模に――IDC予測
東日本大震災を契機とする企業のデータ保護に対する意識の高まりなどを受け、2010〜2015年の国内ストレージソフトウェア市場は年率4.0%で成長するとIDC Japanが予測。
IT調査会社のIDC Japanは1月17日、国内ストレージソフトウェア市場の実績と予測を発表した。2011年上半期の同市場規模は339億円と、前年同期比で4.0%のプラスだった。2011年通年では前年比3.8%増の686億円になると見込む。また、2010〜2015年の同市場は年率4.0%で成長し、2015年には803億円規模になると予測している。
2011年上半期の同市場は、東日本大震災によって一時的に停滞した製品分野やベンダーもあったが、その影響は少なかったという。むしろ震災をきっかけとして企業のデータ保護に対する意識が高まり、同市場にとって成長要因になったとしている。
また今後は、震災を契機としたデータ保護/事業継続性の見直しや、ITインフラ仮想化の進展、“ビッグデータ”利用の活性化などが同市場をけん引していくとみる。特にビッグデータの活用は、現時点では同市場の大きな促進要因にはなっていないものの、今後は企業内の業務データやトランザクションデータを分析して価値を生み出そうとする見方が強まり、データ管理やストレージ管理を見直す企業が増えると予測している。
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