マイクロソフト、「テクノロジーセンター」を品川本社に移転オープン
「大手町テクノロジーセンター」の一部施設を品川本社に移転・統合した。同社をモデルケースに、最新のワークスタイルを実現する技術を体験できる場となっている。
日本マイクロソフトは4月10日、同社の最新製品や技術などのデモ施設「マイクロソフト テクノロジー センター」を東京・品川の本社オフィスに移転し、11日から運営を開始すると発表した。同社をモデルケースに、最新のワークスタイルを実現する技術を体験できる場を目指すという。
同施設は、2009年に東京・大手町に開設されたもので、今回は大手町の施設の一部を本社オフィス30階に移転する。大手町の施設にはデータセンターの機能を残しており、両拠点間を1Gbpsのネットワークで接続。品川の施設には3つのハンズオン専用ルームや多目的使用のための2つの「MTCブリーフィングルーム」に加え、新たにしユーザー体験を提案する「インタラクティブ センター」を設置した。6月には劇場型の体験施設「エンビジョニングセンター」もオープンする。
OfficeやExchange、SharePoint、Lyncといった製品や、最新のPCやスマートフォン、ビジネスタブレット(別称:スレートPC)クラウド環境などを活用したオフィスの内外でのコラボレーションやコミュニケーションの体験、リモートワークなどの環境について、その導入検討に必要な検証やコンサルティングなどの支援を包括的に提供する。
10日の開所式には樋口泰之社長や澤円センター長、米Microsoft Office担当のカート・デルベーン プレジデントが出席。樋口氏は、「2011年2月に本社を移転して以降、約14万人が新オフィスを見学した。センターを中核に最新のワークスタイルを多くの企業に提案していきたい」とコメント。澤氏は、「大手町のセンターでは年間1000件近いミーティングが行われたが、品川の新センターではそれを上回る規模の利用を見込んでいる」と述べた。
デルベーン氏は、Office製品群の将来象について触れ、マルチデバイスやクラウドの活用、また音声やタッチ、ジェスチャーによる入力や自然言語解析、状況認識などの技術、次世代コンテンツ管理、情報分析などの要素に注目しながら、次世代製品の開発を進めていると説明。「テクノロジーセンターを通じて、こうした新たなユーザー体験に触れていただきたい」と語った。
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