富士通は4月17日、英HPC Walesとスーパーコンピュータを活用した共同研究を開始すると発表した。第一弾の施策として、英国ウェールズ地方の複数の大学に計算科学分野の7つの博士課程奨学講座を設立する。
HPC Walesはウェールズ政府が主導する2015年までの国家プロジェクト。ウェールズ大学とSt.David's Day Groupに属する大学で構成する非営利団体が管理・運営する。
今回設立される講座はエネルギーと環境、ライフサイエンスの3分野。海洋エネルギー開発とその開発による経済への影響や、気候変動による極域氷床や海水位の安定性への影響、マントルが地形や地殻熱におよぼす影響、ゲノミクスなどの研究テーマが予定されている。さらに13の講座を今年と2013年のそれぞれ7月に設立するという。
共同研究では富士通のPRIMERGYをクラスタ構成にしたHPC Walesのスーパーコンピュータを利用。Fujitsu Laboratories of Europeや富士通のテクニカルコンピューティング部門の研究者、スーパーコンピュータの専門家との共同研究も行える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.