ブロケード、大規模向けシャーシ型スイッチ「VDX 8770」を発表
10GbEポートを最大384ポート、40GbEポート最大96ポート搭載でき、大企業やサービスプロバイダなどでの利用を見込む。
ブロケード コミュニケーションズ システムズは10月3日、データセンター向けイーサネットスイッチの新製品「Brocade VDX 8770」を発表した。VDXシリーズとしては初のシャーシ型スイッチで、大企業やサービスプロバイダなどでの利用を見込む。
VDXシリーズは、データセンター内でイーサネットファブリックを構築するギガビットイーサネット(GbE)対応のスイッチ製品。ネットワークのループ構成を防ぐために一般的に用いられるSTP(Spanning Tree Protocol)を使用せず、レイヤ2のイーサネット冗長化技術「TRILL」で処理することで、ネットワークを高速化できるとしている。
VDX 8770は、1台当たり8つのスロットを備え、10GbEポートを最大384ポート、40GbEポート最大96ポート搭載できる。全てのポートで遅延を3.6マイクロ秒に抑えるほか、シャーシ1台につき約38万4000台の仮想マシンの動作を保証するという。
ブロケードの青葉雅和社長は「(VDXシリーズでは)これまで小規模から使い始められるボックス型のスイッチ製品を提供してきたが、ユーザーから“もっと拡張性がほしい”という要望を受けてきた」と説明。今回の大規模向けスイッチの提供を通じ、「まずボックス型の利用からスタートした顧客がシャーシ型に乗り換えたくなった時も、他社製品に乗り換えることなくイーサネットファブリックを実現できる」と強調した。
販売は既に始まっており、米国での参考価格は8万5000ドル。
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