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FBI、Facebookで流行のマルウェアに関与した国際犯罪集団を摘発
摘発されたサイバー犯罪集団は、Facebookで感染を広げたマルウェア「Yahos」に関与し、総額8億5000万ドル以上の損害を発生させたとされる。Facebookが捜査に協力した。
米Facebookを狙ったマルウェアを操っていたとみられる国際サイバー犯罪集団が、米連邦捜査局(FBI)と各国の捜査機関の連携捜査で摘発され、10人が逮捕された。FBIが12月11日に発表した。
FBIによると、摘発されたサイバー犯罪集団は、2010年から2012年10月にかけてFacebookユーザーを標的として感染を広げたマルウェア「Yahos」に関与していた。捜査に当たっては、原因の解明から容疑者や被害者の特定に至るまで、Facebookのセキュリティチームが全面的に協力したという。
この事件に関連して、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ニュージーランド、ペルー、英国、米国など7カ国の10人が逮捕された。FBIなどは多数の拠点の家宅捜索や関係者からの事情聴取も行っている。
Yahosは1100万台以上のコンピュータに感染し、「Butterfly」ボットネットを通じてクレジットカード番号や銀行口座情報などを盗む手口で、総額8億5000万ドル以上の損害を発生させたとされる。
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