富士通は3月21日、部品の個体管理やトレーサビリティを実現する航空業界向けソリューションを航空機部品サプライヤー向けに拡充すると発表した。
同ソリューションは、バーコードやRFIDなどの自動個品識別技術であるAITタグ、そのリーダーおよびライター、ミドルウェア、アプリケーション、SIサービスなどで構成され、航空業界の標準データフォーマット「ATA Spec 2000 Chapter 9-5」などに準拠する。航空機部品サプライヤーは、製造段階から各部品にタグを貼付することで、部品の製造年月日、部品構成情報、整備履歴などを、業界要求に準拠したフォーマットで一元管理することができ、航空機部品の製造から整備までの各ライフサイクルにおいて、正確なトレーサビリティを実現する。
これによって、部品管理の正確性と効率化、部品サプライチェーンの可視化による納期短縮や欠品防止を実現するほか、在庫や仕掛品の削減によるキャッシュフローの最大化に貢献するとしている。
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