「挑戦」する気持ちを持ち続けよう――IT各社トップが送る新入社員へのメッセージ:2013年度入社式訓示(3/3 ページ)
新たな年度がスタート。経済情勢に明るい兆しがみえつつも、厳しい時代を生き抜いていかなくてはならない新社会人に、IT各社のトップが送ったメッセージを紹介する。
伊藤忠テクノソリューションズ・菊地哲社長
皆さんに期待したいことを2つ。1つ目は、配属された分野の仕事で、誰もが認めるプロになってほしいということ。どのような分野に配属されても、先輩に真剣に教わり、自分でも勉強をして、まずその場所で、周囲にもお客様にも認められるプロになってほしい。
2つ目は、壁にぶつかって、どうしようもなくなってしまった時は、躊躇(ちゅうちょ)せず先輩に相談してほしい。決して一人で思い悩まず、恥ずかしがることもない。会社というのは個人プレーの場所ではなく、チームプレーの場所であり、チームプレーができる人が大事なのだということを覚えてほしい。常に新しい技術に触れ、広い世界の場に飛び出し、信頼できる仲間と議論し合いながら、前向きに楽しく生きていただきたい。
ソフトバンクグループ・孫正義代表
これから、さまざまなことを経験するだろう。実際に入社すると、毎日同じことの繰り返しでなぜ退屈なことばかりやらなければならないのかと思うかもしれない。しかし、創業当時のソフトバンクと同じで、物事には必ず最初に下積みがある。この体験は貴重で、ここから学び取ることは非常に多いと思い。その体験を大きく生かすこと、また、あらゆる物事を前向きに捉えることが成功への大きな鍵だ。
我々にはただ1つ、競合他社に負けない強い情熱がある。情報革命を起こすという我々の情熱は、事業として銭金を儲けるという次元のものではなく、世界中の人々の悲しみを減らし、喜びを増やし、幸せになってもらいたいという思いだ。この強い情熱があるからこそ、少々の困難や試練があっても、当社は必ず生き残り成長し続け、大きく羽ばたける存在になれるだろう。
ヤフー・宮坂学社長
今年のYahoo! JAPANのテーマは「!(びっくり)」。この20年間の日本は「失われた20年」という言われ方もする。それは「イノベーション」、日本語で言うと「『!』するサービス」だと自己定義するが、「!」するサービス・商品や「!」する何かをこの20年間、出せなかった、起こせなかったということに尽きる。
みなさんは我々と一緒に「!」するような何かを世界に発信していく側に回った。「輝ける20年を作る」ということが今日からいよいよスタートすることになると思ってほしい。大事なことは、自分たちが「!」させるサービスを作って日本中や世界中の人から「Yahoo! JAPANのこのサービス凄いな」と驚かせること。「!」させるようなサービスを世界に向けて打ち出していこう。
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