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MicrosoftのXbox責任者がZyngaの新CEOに就任 創業者のピンカス氏は会長に
業績不振のソーシャルゲームメーカーZyngaが、MicrosoftのXbox責任者でゲーム業界のベテランであるドン・マトリック社長を引き抜いた。創業者のマーク・ピンカスCEOは会長になる。
ソーシャルゲームの米Zyngaは7月1日(現地時間)、創業者のマーク・ピンカスCEOが会長兼CPO(最高製品責任者)になり、米Microsoftのインタラクティブエンターテインメントビジネス(IEB)部門社長、ドン・マトリック氏をCEOに迎えると発表した。マトリック氏は7月8日にCEOに就任する。
Zyngaはモバイルゲームへの移行などで後れを取って株価も低迷しており、6月には大規模なリストラを行った。
ピンカス氏はZyngaの従業員宛の公開書簡で、「私はずっと、Bing(Microsoftの検索サービス)やうちの取締役会に、私よりCEOにふさわしい人を見つけられるなら何でもすると言ってきた。ドン(マトリック氏)こそがその人だと確信している」と語った。
マトリック氏はXboxの統括責任者として、「Xbox One」の発表イベントでもデモを行ったばかり。同氏は米ゲーム大手のEAの社長を務めた後、2007年にIEBの上級副社長としてMicrosoft入りしたゲーム業界のベテランだ。
Microsoftのスティーブ・バルマーCEOはマトリック氏のZynga入りについて従業員宛の公開書簡で「これはドンにとってすばらしいチャンスだ。彼の成功を祈る」と語った。同氏の後継はまだ決まっていないもよう。Xbox Oneはホリデーシーズンに発売の予定だ。
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業界23年の重鎮、ドン・マトリック元EA社長がXboxとWindowsゲームタイトルの指揮を執る。MSの前任者、ピーター・ムーア氏はEAのスポーツ部門を担当することに。
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