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青学大、教育研究用ICT基盤の刷新で運用管理コストを5割減導入事例

青山学院大学が教育研究用ICT基盤を刷新し、富士通の授業支援システム「CoursePower」を導入した。

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 青山学院大学は、富士通と共同で教育研究用サーバを統合、ICT基盤を刷新した。全学共通の学習管理システムとして富士通の大学向け授業支援システム「CoursePower」も導入している。富士通が8月29日に発表した。

 青山学院大学は、学内の研究室や教室に分散していた合計80台のサーバを、青山キャンパスの9台、相模原キャンパスの14台のサーバに統合した。またPC運用支援パッケージ「MAGICLASS瞬快」を導入して、PC教室や研究室で使用する4468台のPCの運用管理業務を一元化し、ICT運用管理コストの5割削減したという。

 CoursePowerの導入では教員や学生が、教室や自宅のPCでインターネットから学内サーバにアクセスして、教材や授業の記録、出欠状況、テスト結果などを参照できる環境を構築。「学びチャート」機能により、教員はCoursePowerに蓄積される学習行動ログを分析し、学生個人あるいは授業クラス単位の学習行動量、行動傾向、学習履歴などを可視化、授業内容や進め方の改善や学生指導に活用できるようになったという。学生は、自己の学習行動の履歴を参照し、学習行動の特徴や成績との関連などを把握することで、自主的な学習計画に活用できる。


システムイメージ

 このほか、青山学院大学はVMware vCloud Directorを導入。仮想サーバ割り当てポータルからサーバを貸し出したり、稼働状況を監視したりできるようにした。教員・学生は、貸し出されたサーバを遠隔から自由に利用できる。VMware Horizon Viewも採用し、300台の仮想デスクトップ環境を教育研究用サーバ上に構築した。教育研究用PCから教育研究用サーバ上の仮想デスクトップにアクセスすることで、従来は特定教室内でなければ利用できなかったインストール数に制限のある学習・研究用アプリケーションを学内のどこからでも利用可能になった。

 青山学院大学は、今後も認証システムやネットワークなど、情報基盤の強化に引き続き取り組み、環境整備の充実化に取り組んでいくとしている。

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青山学院大学 | 富士通 | ICT | リニューアル


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