米Google傘下のMotorola Mobilityは9月10日(現地時間)、米国ユーザー向けAndroid端末「Moto X」を製造するテキサス州フォートノース工場の操業開始を正式に発表した。この工場は、米委託製造業者Flextronicsが運営する。Motorolaは8月に発表したこのAndroid端末の大きな特長の1つとして、「メイドインUSA」をうたっている。
Motorolaは、Moto Xは米国で製造される初のスマートフォンだと主張する。米国で製造することで、ユーザーがオンライン発注時にカバーや刻印などをカスタマイズした製品を迅速に出荷できるとしている。
米国では近年、製造業の弱体化が問題になっており、Motorolaは「Moto Xを米国内で製造することは、米国経済の健全化に必要なイノベーションを取り戻すことにつながる」としている。
同工場でのMoto X製造によって、フォートノースに新たに2000人の雇用機会を創出した。着工式典にはGoogleのエリック・シュミット会長、Motorolaのデニス・ウッドサイドCEO、Flextronicsのマイク・マクナマラCEOとともに、リック・ペリー州知事が出席した。
米Reutersによると、同工場は8月6日からMoto Xを製造しており、現在週当たりの製造台数は10万台に上るという。
関連記事
- Google傘下のMotorola、初のメイドインUSA端末「Moto X」を発表
Motorolaが満を持して発表した「Moto X」は、Motorola 8Xプロセッサを搭載し、音声コマンドや自動通知表示機能を備える4.7インチのAndroidスマートフォンだ。2000以上のバリエーションからデザインを選べるのも特徴。 - メイドインUSAの「Moto X」をiFixitが解剖
- PINコード入力を不要にする「Moto X」専用アクセサリー「Skip」登場
- 廉価版iPhoneの急ピッチ製造で下請工場が就労法違反──CLW報告
China Labor Watchの報告によると、Appleが9月10日にも発表するとみられるプラスチックカバーのいわゆる“iPhone 5C”の下請工場が、超過勤務や劣悪な労働環境など、Appleの規範にも中国の就労法にも違反しているという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.