脱ガラパゴス社員! リストラ知らずになる7つの仕事術(3/3 ページ)
もしあなたが「ガラパゴス社員」だという自覚があるのなら、いずれはリストラの脅威にさらされることになるだろう。そうならないためには、どんなチカラを身に付ければいいのか。
宣言を徹底する
私たちは世界中の全ての人をお客さんにすることはできない。要は互いに選び選ばれ、という中で生きているのだ。だとすれば、お互いが分かり合えている同士で仕事をするのが最も望ましい姿だろう。
だから宣言をすべきだ。前出のYNさんは過去の実績を徹底分析し、効果の上がるシステムの売り先を絞り込んだ。そして、「○○業界なら当社です」といえる業界にFAXを送り、シナリオ通りに受注を決めていったのだ。これが宣言の意味だ。
一人セカンドオピニオン
ガラパゴス的な社会で生きていると、いつのまにかガラパゴスルール、ガラパゴス発想の中でしか物事を考えられなくなる。だが、実際には必ずいくつもの方向性や考え方、答えがある。だから必ず、「ほかに答えはないか?」と自らに問う訓練をしよう。過去の実績とか発想にとらわれず、広く意見を求める習慣を持とう。同じ業界だけでなく、異業種の意見など、きっと新しい解決の切り口が見つかるはずだ。そこで得た人脈は今後の宝物になることは間違いない。
著者プロフィール
中山マコト
プロフェッショナルフリーランス育成プロデューサー兼「フリーランスの学校」校長
これまで25年にわたって、マーケティング、広告制作、コピーライティング、商品のネーミング考案、販売促進、集客を手掛ける。「自分以外の人のコトバ・発想から、売れるための材料を手に入れ、それを企画・コピーに落とし込んでいく」ノウハウを“キキダス・マーケティング”と名付け、2001年、「キキダス・マーケティング」を設立し、同時にフリーランスとなる。以来、小売業・飲食業・サービス業の強化・立て直しに圧倒的な実績を誇る。
現在は“プロフェッショナルフリーランス”として活動。マーケティングリサーチの世界から、販促・コピーライティングの世界に身を投じ、「どうやるか」のテクニックではなく、「何をやるか」に徹底的にこだわるスタイルのコピー・販促企画を連発。コピーライティング手法や文章術と合わせ、「売らない営業術」「失敗しない独立起業術」「人脈論」など、独自視点で多くの成功企業、成功店、成功者を生み出すサポートを続けており、主宰する「フリーランスの学校」の生徒は500人を誇る。
これまで多数の著作を執筆。主なものに『「バカ売れ」キャッチコピーが面白いほど書ける本』『フリーで働くあなたを成功に導く101のルール』(以上、中経出版)、『フリーで働く! と決めたら読む本』『フリーで働く前に! 読む本』(以上、日本経済新聞出版社)、『40歳からの「捨てる!」人脈術』(学習研究社)
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