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Facebookが無人機メーカー買収交渉 “残りの50億人”のためか──米報道
Internet.orgでインターネット環境を持たない世界の50億人へのネット環境提供に取り組むFacebookが、空中ネット網構築目的で無人機メーカーを買収しようとしていると米メディアが報じた。
米Facebookが、米無人機メーカーTitan Aerospaceと買収交渉中であると、米TechCrunchをはじめとする複数のメディアが3月4日(現地時間)、報じた。
同社は昨年、現在インターネット環境を持たない世界中の50億人をネットにつなげることを目標とする世界的な共同体「Internet.org」の立ち上げを発表しており、無人機を“空中基地局”とするインターネット網を構築するのが買収の目的とみられる。
Titan Aerospaceは2012年創業のニューメキシコ州に拠点を置く非公開企業。「Atmospheric Satellites(大気圏内衛星)」と呼ぶ無人飛行機「Solara」シリーズを開発中で、2015年にサービス提供を開始する計画。Solaraは太陽電池を搭載し、5年間は無着陸で飛び続けられるという。翼幅は約50メートルで、ペイロードとして約100キログラムまでの装置を搭載できる。約20キロ上空まで上昇し、空中で静止することも可能。
インターネット環境のない地域のための空中ネット網構想としては、米Googleが昨年6月に発表した「Project Loon」が先行している。こちらは気球を使う。
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