ストリーミングサービスSpotifyが音楽解析のEcho Nestを買収
日本でのサービス開始が待たれる無料音楽ストリーミングサービスSpotifyが、NTTぷららとも提携する音楽解析ツールのEcho Nestを買収する。
4大レーベルの音楽を提供するスウェーデンのストリーミングサービスSpotifyは3月6日(現地時間)、音楽解析ツールを手掛ける米Echo Nestを買収すると発表した。
この買収により、SpotifyはストリーミングサービスにEcho Nestの音楽解析機能を統合し、ユーザーが好みに合った音楽を発見するためのパーソナライズ機能を強化する。
Echo Nestは2005年創業のマサチューセッツ州ソマーヴィルに拠点を置く非公開企業。共同創業者はマサチューセッツ工科大学院の2人の博士だ。「音楽インテリジェンスプラットフォーム」を通じて世界各国の音楽配信サービスに音楽解析データを提供している。Spotifyの他、Spotifyの競合に当たるTwitter Music、VEVO、Rdioなどを顧客に持つ。2月には日本のNTTぷららとの提携を発表し、日本市場に進出した。
Echo Nestは買収完了後もソマーヴィルにとどまり、顧客へのAPIの提供を継続する。
Spotifyは4大音楽レーベル(Universal Music Group、Sony BMG、EMI Music、Warner Music Group)の音楽を広告付きの無料エディションあるいは定額制でストリーミング提供するサービス。米国には2011年に上陸し、日本でも2012年に登録受付を始めたが、まだ日本ではサービスを提供していない。
Facebookには「Spotify Japan」のページ(Facebook公認バッジはついていないが連絡先情報はSpotifyの公式サイトになっている)があり、「東京オリンピックまでには」日本でスタートしたいという日本法人代表取締役、ハネス・グレー氏の言葉が紹介されている。
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