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Windows 8.1 Updateはパッチ利用の「前提条件」に、WSUSでも配信開始

「Windows Server Update Services」の問題が修正され、Windows 8.1 Updateの配信が開始された。今後のパッチ適用にはWindows 8.1 Updateが必須になる。

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 Microsoftは4月16日、Windows Server Update Services(WSUS)経由による「Windows 8.1 Update」の配信を開始した。Windows 8.1 Updateは9日からWindows Updateで配信されているが、問題が見つかったWSUSでの配信は延期されていた。

 この問題は、TLS 1.2ではなくSSLを採用するWSUS 3.0 SP2もしくはWSUS 3.2が、Windows 8.1 UpdateのPCや9日公開の更新プログラムを適用したWindows Server 2012 R2のコンピュータを認識できないというもの。Microsoftは16日にWindows 8.1 Updateなどと併せて、この問題を修正する更新プログラムをリリースした。


WSUSでもWindows 8.1 Updateが配信された(Microsoftより)

 Windows 8.1 Updateと9日公開のWindows Server 2012 R2向けの更新プログラムについて、同社は9日に「今後将来的にリリースされるアップデート(セキュリティ更新プログラム/修正プログラムなどを含む)を適用する為の前提条件」と説明していた。

 これにより、直近では5月14日に公開予定の更新プログラムからこの条件が原則必須になる。「Update未適用のWindows 8.1(RT 8.1を含む)」と「2014年4月9日公開の更新プログラムを適用していないWindows Server 2012 R2」は、今後は更新プログラムの対象から外れることになるようだ。


Windows 8.1、RT 8.1、Server 2012 R2では「4月9日の更新プログラム」適用が事実上必須に(同)

 同社はWindows 8/8.1のサポート期限を「2023年1月10日」としている。だが、Windows 8.1に「Update適用済み」という条件が加わったことで、Update未適用のWindows 8.1に対するパッチ提供は実質的に4月で終了した格好となった。5月14日以降、Update未適用のWindows 8.1では脆弱性が放置されたままになり、サイバー攻撃などのセキュリティリスクが一気に高まる恐れもある。

 なお、法人ユーザーにおけるWindows 8.1 Updateなどの適用は関しては、米国時間8月12日までの猶予期間を設けている(期間中に猶予した場合は、個別のセキュリティアップデートが公開される)。

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