Facebook、「Snapchat」にひとひねり加えた新アプリ「Slingshot」で再挑戦
Facebookが、元祖“見ると消える”アプリ「Snapchat」に対抗する新アプリ「Slingshot」をリリースした。かつて失敗したクローンアプリ「Poke」と違い、“見るには自分もメッセージを送らなければならない”というソーシャルなひねりが加えられている。
米Facebookは6月17日(現地時間)、新しいメッセージングアプリ「Slingshot」(ゴムで小石などを飛ばすパチンコのこと)を米国でリリースしたと発表した。iOSおよびAndroid版が各アプリストアで公開された。
米Snapchatの人気アプリ「Snapchat」と同様に、届いたメッセージを見ると消えるのが特徴だが、もうひとひねり加えられている。届いたメッセージにはモザイクがかかっており、これを見るには自分も何かを“ショット”しなければならないのだ。
Facebookはかつて、Snapchatとほとんど同じ機能のアプリ「Poke」をリリースしたが、先月削除した。
Slingshotの開発チームは公式ブログで「私たちはSnapchatで消えるメッセージをやりとりするのを楽しみ、こういう新しいやり方のいろんなアプリがあっていいと思った」とSnapchatの名前を出している。
Slingshotでやりとりするのは画像あるいは動画。画像に落書きを追加したり、テキストメッセージを重ねたりして相手(端末内の連絡先から自動収集されたユーザーリストで選択。複数選択/全員選択も可能)に送信する。
受信したメッセージはモザイクのかかった状態でリスト表示され、これらを開くには自分でも相手にメッセージを送る必要がある(複数の相手に対して1つのメッセージで対応できる)。メッセージを送ると受信メッセージが開けるようになり、閲覧したメッセージはスワイプで削除できる。メッセージには画像付きのコメントを返すこともできる(コメントを受けた側はすぐにコメントを開ける)。
自分も何かメッセージを送らないと受けたメッセージを開けないという特徴を付けた目的は、「すべてのユーザーをただの見物人ではなく、クリエイターにしたかった」からという。
モザイクのかかったメッセージを開きたければ、消極的なユーザーでも何かを創造するはずだというわけだ。なお、受信したユーザーはメッセージを開かずにそのままスワイプで削除することもできる。
Slingshotは「Paper」に続く、FacebookのCreative Labsが開発したアプリだ。
関連記事
- Facebook、単体アプリ「Camera」と「Poke」をひっそり終了
- SnapchatがシリーズB増資を発表 1日当たりの投稿数は2億超
開封後数秒で自動的に消滅するメッセージを投稿できる人気のモバイルアプリを手掛けるSnapchatが、総額6000万ドルの増資を完了した。同サービスを使った投稿は、1日当たり2億件を超える。 - <オルタナティブ・ブログ>パクられたSnapchatが「ようこそFacebook殿 心から歓迎申し上げます」
- Facebook、開封数秒で消えるメッセージングアプリ「Poke」をiOS向けに公開
- Facebook、FlipboardのようなiPhoneアプリ「Paper」を発表
Facebookが、投稿の閲覧と共有に特化したiPhoneアプリ「Paper」を発表した。友達の投稿だけでなく、興味のあるニュースメディアなどの投稿もテーマ別に閲覧できる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.