Apple、幹部紹介ページに女性2人を含む副社長5人を追加(ダイバーシティのアピールか)
これまで女性が1人だけだったAppleの幹部紹介ページにティム・クックCEO直属の副社長5人が加わったことで、女性が3人になった。
米Appleは8月15日(現地時間)、公式Webサイトの「Executive Profiles」ページに、5人の副社長のプロフィールを追加した。その中の2人は女性(さらにその1人は黒人でもある)だ。
同社は12日、米Googleなどに倣って従業員のダイバーシティ(多様性)を開示するWebページを開設した。同社の従業員の男女比は、全体では70%が男性で、技術系では80%、幹部では72%で、ティム・クックCEOは「CEOとして、私はこの数字に満足していない」と語った。
AppleのExecutive Profilesのページには従来、上級副社長と取締役しか掲載されていなかった。同社の上級副社長9人中女性は1人、非白人は1人。
今回追加された副社長はいずれもクックCEO直属ということでページに追加されたようだ(同社の副社長レベルの幹部は他にも多数いる)。
新たに追加された5人の副社長を簡単に紹介すると、特別プロジェクト担当副社長のポール・ドヌーブ氏は仏ファッションブランドYves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)の元CEOで昨年7月に引きぬかれた。iWatchのプロジェクトを担当しているとみられている。環境への取り組み担当のリサ・ジャクソン氏は今年同職に就任した。ジョエル・ポドルニー副社長はAppleが2008年に開校したApple Universityの学長。ハードウェア技術担当副社長のジョニー・スルージ氏は米Intelや米IBMを経て2008年に「A4」プロジェクトのためにApple入りしたプロセッサの専門家。同社のダイバーシティの取り組みを紹介する動画(記事末に転載)でナレーションを務める人事担当副社長のデニス・ヤング・スミス氏は1997年にApple入りした同社のベテランで、今年の2月に同職に就任した。
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