実況ツールのTwitch、安心してBGMに使える音楽ライブラリを公開
Amazonが昨年9億7000万ドルで買収したゲーム実況サービスのTwitchが、著作権を気にせずBGMに使える音楽ライブラリと、ゲームではなく音楽の生演奏(ただしオリジナル曲)を実況できるカテゴリーの新設を発表した。
米Amazon傘下のゲーム実況動画配信サービスTwitchは1月15日(現地時間)、実況のBGMに安心して使える著作権関連をクリアした音楽ライブラリ「Twitch Music Library」(β)を立ち上げたと発表した。
立ち上げ段階で、500曲以上が登録されている。Mad Decentのような人気インディレーベルの曲もある。今のところ、EDM系がほとんどだ。
これらの楽曲はTwitch内でのストリーミングおよびVODでの利用に関してのみ著作権をクリアしたもののため、VODを米Google傘下のYouTubeにエクスポートする場合はYouTube側のContent IDシステムで問題がないかどうか確認する必要がある。
こうした取り組みの先例としては、YouTubeが2013年9月に立ち上げた「オーディオライブラリ」などがある。
Twitchはまた、音楽生演奏中継カテゴリーを新設したことも発表した。同社は昨年7月、スティーヴ・アオキのスペインでのコンサートを、ゲーム以外の初のライブとして配信した。新カテゴリーでは現在もプロのアーティストのライブ演奏が配信されている。また、EDMレーベルMonstercatとの提携により24時間音楽を流し続けるMonstercat FMチャンネルもある。
一般ユーザーもここで生演奏を配信できるが、その場合、演奏するのはオリジナル曲である必要がある。
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ライブラリの楽曲は著作権フリーで、ダウンロードしてYouTube以外でも利用できる。
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