「Google Code」、2016年1月25日に閉鎖へ GitHubへの移行を奨励
Googleが、2006年に立ち上げたオープンソースプロジェクト支援サイト「Google Code」を来年1月に閉鎖すると発表した。開発者にはGitHubやBitbucketへの移行を奨励し、エクスポートツールを提供している。
米Googleは3月12日(現地時間)、開発者向けにAPIなどを提供したり、オープンソースプロジェクトをホスティングするサービス「Google Code」を来年1月に閉鎖すると発表した。同日、新たなプロジェクトの作成はできなくなった。
Googleは2006年、オープンソースプロジェクト支援を目的にこのサイトを開設したが、その後、GitHubやBitbucketのようなプロジェクトホスティングサービスが立ち上げられ、多数のプロジェクトがそれらのサービスに移行していった。Googleは、Google Code上のプロジェクトに占めるスパムや悪質なものの率が高まってきていることも閉鎖の理由の1つだと説明する。
Google自身は既に、昨年10月に同社のAPI群のGitHubへの移行を開始し、Google Code上のプロジェクトを凍結している。
Google Code閉鎖までのプロセスとして、8月24日に同サイトはリードオンリーになる。来年1月25日の閉鎖以降も、2016年中はプロジェクトのソースをTAR書庫としてダウンロードすることは可能だ。
Googleは現在のプロジェクトをサイト閉鎖前にGitHubなどに移行することを強く勧めている。同社はGitHubへのエキスポートツール「Google Code to GitHub exporter tool」他、さまざまな移行のためのサポートツールを提供している。
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