“Androidの父”アンディ・ルービン氏、ガジェットメーカー支援企業を立ち上げ
“Androidの父”として知られる元Googleのアンディ・ルービン氏が、ガジェット製造を目指す新興企業を支援するインキュベーターPlayground Globalを立ち上げた。同氏はまた、Playground Globalに出資するVC、Redpointのパートナーに就任した。
米Googleを昨年10月に退社した“Androidの父”、アンディ・ルービン氏が新会社Playground Globalを立ち上げた。同社が米証券取引委員会(SEC)に提出した4月6日付の文書で明らかになった。
文書によると、同社はカリフォルニア州ロス・アルトスに拠点を置く投資会社。創業者はルービン氏、元Microsoft幹部(Microsoft TV担当)のピーター・バレット氏、元Googleのマット・ハーシェンソン氏、バレット氏と米WebTVを立ち上げたブルース・リーク氏。4800万ドルを調達した。
米Wall Street Journalによると、Playground Globalは端末を製造する新興企業を支援するインキュベーターという。
同社に出資したのは米Google、米Hewlett-Packard(HP)、台湾Hon Hai Precision Industry(鴻海精密工業)、米ベンチャーキャピタルのRedpoint他3社。
ルービン氏はWall Street Journalのインタビューで「われわれの目的はクリエイターが自由にクリエイトできるようにすることだ。(GoogleやHPなどの)パートナーからの支援を仲介することで、新興企業が直面する多くの障害を排除できる」と語った。
米ベンチャーキャピタルのRedpointは同日、同氏をパートナーとして迎えたことを発表した。ルービン氏はモバイル、オンラインストア、SaaSなどのジャンルの支援を担当する。
ルービン氏はAppleやGeneral Magic、WebTV、Microsoftなどを経て1999年にスマートフォン企業Dangerを創業し、2004年にAndroidを立ち上げてGoogleに売却した際Google入りした。2013年にAndroidの責任者の職を退き、ロボティクス部門の責任者に就任したが、2014年10月に退社した。
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