「Google Wallet」、「Android Pay」誕生後も送金サービスとして生き残り
Googleの新モバイル決済サービス「Android Pay」は現行の「Google Wallet」に代わるものではあるが、Google Walletは完全になくなるわけではなく、友人や家族とのオンラインでの送受金サービスとして残すという。
米Googleは5月29日(現地時間)、モバイル決済サービス「Google Wallet」を送金サービスとして残すと発表した。Google WalletチームがGoogle+の投稿という形で説明した。
Google Walletは、Googleが2011年にNFC利用のモバイル決済サービスとして発表したもの。2012年にはオンライン決済サービス「Google Checkout」と統合し、米国の4大カード(MasterCard、Visa、American Express、Discover)に対応させた。
米国ではAndroidおよびiOSアプリもあるが、日本ではGoogle Playでの支払いなどで使われる程度でほとんど普及していない。
Googleは5月28日から開催の年次開発者会議「Google I/O 2015」の基調講演において、新しいモバイル決済サービス「Android Pay」を発表したが、Google Walletについては全く触れなかった。
Google+の投稿ではAndroid Payについて全く触れておらず、「Google Walletを使って友達や家族同士でお金を送受信している人々が増えているので、サービスをこの機能に特化させ、AndroidおよびiOS向けの新しいGoogle Walletアプリを構築することにした」と説明する。
Android Payは、NFCによる決済など、Google Walletのほとんどの機能を引き継ぐ。Googleが米VentureBeatに語ったところによると、現行のGoogle WalletユーザーはGoogle Payリリースの段階で、アプリのアップデートによってAndroid Payに自動的に移行することになるという。
新アプリは米国でのみ公開されるようだ。新しいGoogle Walletは、Apple Payとは別にGoogle PlayあるいはApp Storeからダウンロードする必要があるという。
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