Oculus Riftの製品版が正式発表 発売は2016年第1四半期
仮想現実ヘッドマウントディスプレイの「Oculus Rift」の製品版がついに披露された。開発者版より軽く、小さくなり、コントローラーとしてMicrosoftのXbox Oneの無線コントローラーが同梱される。発売は2016年第1四半期の予定だ。
米Facebook傘下のOculus VRは6月11日(現地時間)、サンフランシスコで開催したイベントで、仮想現実(VR)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、「Oculus Rift」の製品版を初披露した。
発売は既報の通り、2016年第1四半期(1〜3月)の予定だ。価格はまだ発表されていない。
現行の開発者向け端末より軽く、小さくなり、着脱可能な360度サラウンドのヘッドフォンが組み込まれる(取り外して自分のヘッドフォンを使うこともできる)。レンズと目との距離をつまみで調整でき、メガネをかけたままでも装着できる(同社のブレンダン・イリーブCEOはメガネをかけている)。
開発者版よりデザインが洗練された外付けの位置追跡センサーは、ユーザーが座っていても立っても検知できる。
また、米Microsoftとの提携により、製品版にはXbox Oneの新しいコントローラーが1つ付属する(詳細記事)。
RiftはWindows 10でネイティブに稼働し、Xbox Oneのゲームをストリーミングでプレイできるという。
同社はまた、新しいコントローラーのプロトタイプ「Oculus Touch」も発表した。発売時期は発表されなかった。左右のペアになっており、手の位置を検出するセンサーと複数のボタンが付いている。
本稿執筆現在、公式サイトには具体的なサイズや解像度などのスペックは公開されていない。6月16日から開催のE3 2015で詳細が発表されるのかもしれない。
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