社員の距離が近くなり、仕事がスムーズに 東京メトロのコミュニケーション改革
1日673万人が利用する“都民の足”、東京メトロ。9路線にまたがる駅や拠点間でスムーズなコミュニケーションを図るために導入した「Skype for Business」の効果は。
1日673万人が利用する東京メトロ。東京23区で9路線が走り、“都民の足”として欠かせない存在だ。そんな同社が抱えていたのが、スタッフ間のコミュニケーションの課題だった。9路線のうち7路線で他社との相互乗り入れを行っていることもあって拠点の数が多く、多数の拠点間で効率よく情報をやりとりするための共通基盤が求められていた。
コミュニケーション面の課題解決を目指して同社が導入を決めたのが、Microsoftの「Skype for Business」(導入時の名称はLync)だった。Skype for Businessは、インスタントメッセージやWeb会議、プレゼンス機能などを統合的に利用できるコミュニケーションツール。プレゼンス機能は、スタッフの在席状況をPCやモバイルの画面上で確認できるほか、Outlookの予定表に合わせて自動で在席状況を更新することが可能だ。
Skype for Businessを導入することで東京メトロのスタッフは、相手のプレゼンスを確認してから電話連絡や席への訪問、インスタントメッセージを使ったやりとりができるようになり、電話のかけなおしや伝達漏れ、行き違いなどによるコミュニケーションロスが軽減された。その結果、情報伝達や意思決定の効率化が図られたという。
東京メトロは、Skype for Businessの導入にあたり、コミュニケーション環境の設計から構築、運用、保守までをワンストップで提供する日立システムズの「NETFORWARDユニファイドコミュニケーションサービス」を採用した。同サービスでは、ユニファイドコミュニケーションの効果を最大化するためのネットワークインフラの構築も手がけており、電話インフラとの組み合わせも含むコミュニケーション環境全般の改善を支援している。
関連記事
- 生まれ変わった「Skype for Business」でオフィスはどう変わるか
マイクロソフトの企業向けコミュニケーションツール「Lync」がSkypeと統合され、「Skype for Business」が登場。「ワークスタイル変革といえば、マイクロソフト」というポジションを目指す同社の狙いとは。 - 震災から4年、福島で活躍する“復興支援員”を助けたITのチカラ
東日本大震災から4年。帰宅困難区域に住む人々は、今もふるさとを離れて全国各地で暮らしている。各地に散った住民の心をつなぎ、地域活性へとつなげていく――そんな活動を行う団体「ふたさぽ」がある。彼らが直面した課題とそれを救ったITツールとは。 - 隣の席にいるような臨場感をLyncのWeb会議で ダンクソフト、テレワーク成功の秘けつ
人手不足でテレワークの導入を検討する企業が増える中、最大のハードルといわれるのが“コミュニケーション”の問題だ。この課題を高価な機材を使うことなく、工夫と知恵で乗り越えたのがダンクソフト。手を伸ばせば届くような臨場感を、どうやって実現したのか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.