「働きがいのある会社」に選ばれたコンカー、オフィス作りのポイントは?:新しい働き方、新しいオフィス(1/3 ページ)
経費精算のクラウドサービスとして急成長中のコンカー。東京・有楽町に構えた新オフィスを訪ねた。
経費精算処理をわずらわしいと思うビジネスパーソンは多いハズ。外回りで使った交通費や出張時の立て替え分など、ついつい申請をため込んでしまう。筆者も金額が小さければ「面倒だから自腹でいいか」となりがちだ。申請プロセスがいたずらに複雑なのは、そう仕向けようとする会社側の陰謀なのか……。
今回、紹介するコンカーはまさにこの部分の解決に特化したクラウドサービスを提供する米国生まれの企業。本国では年間で約4兆円相当の経費精算が同社のSaaSサービス上で処理されている。2012年にスタートした日本法人も導入企業が400社を超えるなど急成長中だ。
「2015年 日本における働きがいのある会社」にも選ばれた同社。2015年1月に引っ越したばかりだという東京・有楽町にあるオフィスにお邪魔した。
社員を積極的に巻き込んでオフィス作り
エントランスを抜けると白と青の2色を基調にした待合スペースが広がる。同社の会議室の命名規則は天文にちなんだもの。「クラウドを超えていこう。その先にあるものは何だろう?」――オフィス作りプロジェクトに参加した那須さんによれば、それぞれの会議室名には意図が込められているという。
例えば、3つ並ぶ会議室の名前は「Altair(アルタイル)」「Milky Way(天の川)」「Vaga(ベガ)」。仕切り壁を取り外すことで1つの大きな会議室になる。普段は離ればなれになっている織姫と彦星が年に1回出会う七夕がモチーフだ。
また、経営方針や販売戦略などの会議が行われる部屋は「Polaris(北極星)」と名付けた。北極星といえば全天の中で不動の星として、かつて旅人や船乗りが目印にしていた星。この部屋は会社全体の指針を示し、意思決定する場であるとの思いが込められている。
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