まるでオフィスにいるよう OKI、“超臨場感テレワークオフィス”公開
テレワークでも、“周囲の雰囲気を常に感じて、気になることがあれば同僚の様子を伺い、近付いて話しかける”という、オフィスと同じ感覚で働ける――。OKIが提案するのは、そんなシステムだ。
テレワークでも、“周囲の雰囲気を常に感じて、気になることがあれば同僚の様子を伺い、近付いて話しかける”というように、オフィスと同じ感覚で働ける――。OKIが、そんな働き方の実現を目指す実験オフィスを公開することを明らかにした。実験オフィスの環境は、同社の「超臨場感テレワークシステム」を使って構築。7月21日から12月20日までの公開を予定している。
超臨場感テレワークシステムは、OKIが開発した位置連動型メディア制御技術、エリア収音・音再生技術、双方向インタフェース技術を駆使したもの。コミュニケーション端末に表示される遠隔オフィスの俯かん映像を見ながら、簡単なクリック操作で離れた場所にいる同僚の様子をうかがったり、話しかけたりすることができる。オフィスで行われているコミュニケーションを、テレワークでも同じように行えるようにするのが狙いだ。
OKIは、日常的に地方で仕事をするようなフルタイムテレワークが増えてきていることに着目しており、こうした働き方をする際に懸念される、周囲とのコミュニケーション不足による信頼感の低下や新たなアイデア創出機会の減少といった問題の解決に、「超臨場感テレワークシステム」が役立つとしている。
埼玉県のセンターオフィス、京都府のサテライトオフィス、ホームオフィスを結ぶテレワーク実験オフィスを構築しており、実際のオフィス業務を対象にした実証実験を実施。サテライトオフィスの公開で、モニター評価を目的とした実証実験のパートナーや、応用展開を目的としたソリューションパートナーとの連携を目指す。
関連記事
- 隣の席にいるような臨場感をLyncのWeb会議で ダンクソフト、テレワーク成功の秘けつ
人手不足でテレワークの導入を検討する企業が増える中、最大のハードルといわれるのが“コミュニケーション”の問題だ。この課題を高価な機材を使うことなく、工夫と知恵で乗り越えたのがダンクソフト。手を伸ばせば届くような臨場感を、どうやって実現したのか。 - 在宅ワーカーたちのつながり、線から面へ YPPの連帯感を強めたチャットツールの力
人手不足でテレワークやワークシェアリングが注目を集める中、“離れた場所にいるワーカー同士のコミュニケーション”という課題が浮上している。10年前からこの問題に取り組んできたYPPの解決法は。 - 「全社員2300人に会社貸与PCやめます」は成功するのか?
BYODといえば、セキュリティの確保や端末の管理コストが負担となって期待した効果が得られないというケースも多い。ところが「管理面でもコスト面でも身軽になれる」と全社BYODに舵を切った会社がある。 - “2カ月で百万円規模”の出張費削減も コニカミノルタの“一石二鳥”なIT投資
社内のコミュニケーションロスが仕事に影響している――。改善に乗り出したコニカミノルタビジネスソリューションズが導入したソリューションは、社内外の交流をスムーズにしただけでなく、百万単位のコスト削減にもつながった。 - 場所や時間に縛られない ANAが目指す“働き方”の次のステージ
空港、整備場、オフィス、取引先と、動き回ることが多い航空業界。現場では、そのたびに中断してしまう仕事を、いつでもどこでもすぐ再開できる作業環境が求められていた。そんな現場を変えたのは、どんな取り組みだったのか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.