次世代動画のオープン標準を目指すアライアンス、GoogleやNetflixら7社が立ち上げ
動画配信サービスが活性化する中、サービス提供者であるNetflix、Amazon.com、Google、Webブラウザを提供するMozilla、Microsoft、配信技術を提供するIntelとCisco Systemsの7社が、超高精細動画配信を可能にする著作権使用料無料の次世代動画フォーマットの開発で団結し、「Alliance for Open Media」を立ち上げた。
オンライン動画にかかわる主要企業7社が9月1日(現地時間)、オープン(で著作権使用料無料)な次世代動画フォーマットの開発を目的とするアライアンス「Alliance for Open Media」の立ち上げを発表した。
立ち上げメンバーは、動画ストリーミングサービスを運営するAmazon.com、Netflix、(YouTubeを傘下に持つ)Google、Webブラウザを提供するMozillaとMicrosoft、動画配信に必要なテクノロジーを提供するCisco SystemsとIntelの7社だ(GoogleはWebブラウザも提供する)。
動画圧縮およびWebでの動画配信のためのオープン標準に対する市場のニーズに対応するためのメディアコーデック、フォーマット、関連技術を開発するのがアライアンス立ち上げの目的という。目指す動画フォーマットはオープンで、Webに最適化されており、様々な端末や帯域幅に対応し、リアルタイムストリーミングに対応し、高品質で商用にも非商用にも利用できるものとしている。
メディアコーデックとしてはMozillaがDaalaプロジェクトに、CiscoはThorに、GoogleはVP10にそれぞれ取り組んでいるが、これらを統合することで著作権使用料無料のワールドクラスのメディアコーデックを開発できるだろうとMozillaは語った。一連のコードはApache 2.0ライセンス下でリリースしていく。
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