ジョン・マカフィー氏、米大統領選に出馬へ
殺人容疑を掛けられたり、米国家安全保障局(NSA)からプライバシーを守る端末を開発したりと、何かとお騒がせな自称“エキセントリックな大富豪”、ジョン・マカフィー氏が2016年大統領選への出馬を発表するもようだ。
米セキュリティソフト会社McAfee(2011年に米Intelが買収)の創業者、ジョン・マカフィー氏が2016年米大統領選挙に出馬する。米The Hillが9月8日(現地時間)、米連邦選挙委員会(FEC)に提出された書類(リンク先はPDF)に基いて報じた。
同氏は7日に「Mcafee For President」(マカフィーを大統領に)というTwitterアカウントと、「mcafee16.com」というWebサイトを立ち上げた。
マカフィー氏は自身のTwitterアカウント(公式バッジは付いていないが、おそらく本人のもの)で、9日に記者発表を行うと予告した。
FECへの提出文書によると、同氏は新たな政党を立ち上げる計画という。
mcafee16.comのトップページには、初代合衆国大統領ジョージ・ワシントン氏の辞任演説の一節「偽りの愛国主義を警戒せよ」が掲げられている。
マカフィー氏は1987年に同社を創業し、94年に株式を売却。2012年にはグアテマラの隣国ベリーズで殺人の容疑をかけられたがグアテマラに亡命し、その後米国に帰国。Future Tense Private Systems(FTC)という企業を興し、セキュリティー関連製品を開発したり、プライベートなメッセージングアプリをリリースしたりしている。
2011年に同社を買収したIntelは現在もMcAfeeのブランドを、Intel Securityの一部として残している。
関連記事
- レッシグ教授、米大統領選に正式に出馬表明 100万ドルのクラウドファンディング達成
クリエイティブ・コモンズ提唱者、ローレンス・レッシグ教授が2016年米大統領選への出馬を正式に表明した。 - ヒラリー・クリントン氏、YouTubeとTwitterで大統領選出馬表明
米民主党のヒラリー・クリントン前国務長官がYouTubeとTwitterで大統領選への立候補を表明した。 - ジョン・マカフィー氏、“セキュアな”メッセージングアプリをリリース
ジョン・マカフィー氏が暗号化により“われわれすら読めない”メッセージングアプリ「CHADDER」のAndroid版とWindows Phone版を公開した。iOS版も近く公開できるとしている。 - Intel、McAfeeブランドを「Intel Security」に
Intelが、2011年に買収したセキュリティ企業McAfeeのブランドを「Intel Security」に刷新し、モバイル向けに提供しているセキュリティソリューションの無料化を検討していると発表した。【UPDATE】 - 殺人に関与? 疑惑のMcAfee創業者逮捕 不法入国で
殺人に関与した疑惑があるMcAfeeの創業者、ジョン・マカフィー容疑者が、中米グアテマラで不法入国の疑いで逮捕された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.