Google、米当局もAndroid関連で独禁法違反容疑の調査開始──Bloomberg報道
GoogleがAndroid端末メーカーに純正アプリのプリインストールを要請することが独禁法に違反する疑いがあるとして、米連邦取引委員会(FTC)が調査を開始したとBloombergが報じた。この件については欧州連合が4月から正式調査を進めている。
米GoogleがAndroidに関連して独禁法に違反している疑いがあるとして、米連邦取引委員会(FTC)が調査を開始したと米Bloomergが9月25日(現地時間)、複数の情報筋の話として報じた。
Bloombergによると、FTCは米司法省(DOJ)と競技して調査開始を決定したという。Androidはオープンソースではあるが、Googleは端末メーカーがAndroidとともにGmailなどのGoogle製アプリをプリインストールする際、他のGoogle製アプリもプリインストールするよう合意書を交わしており、これが独禁法に抵触するかどうかが調査されるとみられる。
FTCおよびGoogleはコメントを拒否した。
Androidの米スマートフォン市場でのシェアは約60%だ。
AndroidにおけるGoogleの独禁法違反容疑については、欧州連合(EU)が今年4月に正式調査を開始している。
EUの調査に関しては、Googleは公式ブログで、合意書の目的はユーザーの便宜を図ることであり、ユーザーは同社のアプリストアであるGoogle Playで純正アプリと競合するアプリを選ぶことができると主張した。
Googleは8月、プリインストール義務付けアプリからGoogle+、Google Play Games、Google Play Books、Google Newsstandなどを削除したと報じられた。
FTCは2011年にもGoogleを独禁法違反の疑いで調査を開始したが、2013年1月に同社と合意し、調査を終了している。
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