中国Huawei、初代iOSを手掛けた元Apple幹部をチーフUXデザイナーとして採用
世界スマートフォン市場3位の中国Huaweiが、iOSやMac OS Xのユーザー体験(UX)を手掛けた元Appleのアビゲイル・ブロディ氏をチーフUXデザイナーに迎えた。同社はサンフランシスコあるいはシリコンバレーにR&Dデザインスタジオを開設する計画も発表した。
中国モバイル端末大手のHuaweiは10月28日(現地時間)、米Apple、米eBayとその傘下のPayPalなどで製品デザインを手掛けたアビゲイル・ブロディ氏を、ユーザー体験(UX)担当のチーフデザイナーとして迎えたと発表した。
これに伴い、同社は米サンフランシスコあるいはシリコンバレー地域に新たなユーザー体験の研究開発デザインスタジオを開設する計画という。
ブロディ氏は2001年にAppleに入社し、2007年発売の初代iPhoneのOS(iOS)のユーザーインタフェース設計を担当した他、Mac OS XやAperture、Final Cut Proなど多数のOSやアプリのユーザーインタフェースを手掛けた。
eBayでは、PayPalのWebサイトやPayPal Here、POSなどのデザインを担当した。同氏のLinkedInによると、Huaweiには9月に入社している。
Huaweiはスマートフォンやタブレット、ウェアラブル端末のメーカーで、米調査会社IDCが7月に発表したメーカー別世界スマートフォン市場調査によると、出荷ベースのランキングで3位だった(1位は韓国Samsung Electronics、2位はApple)。
米Googleは「Android 6.0 Marshmallow」搭載のNexus端末のパートナーとして初めてHuaweiと組み、「Nexus 6P」を発売した。
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