GoogleマップのAndroid版に本格的オフライン機能追加 ナビも可能に
モバイル版Googleマップで国や地域の地図データをあらかじめダウンロードしておくと、ネットワークに接続できなくてもその地域の検索やナビが利用できるようになる。
米Googleは11月10日(現地時間)、Android版「Googleマップ」にオフライン機能を追加すると発表した。次のアップデートで利用可能になる。iOS版にも“間もなく”追加される見込みだ。
これにより、あらかじめ必要な地域や国の地図データをダウンロードしておけば、インターネットに接続できない環境でも目的地検索やナビを含むほとんどの機能が使えるようになる。
ただし、リアルタイムの渋滞情報は表示されないし、ショップの情報などはダウンロードした時点のものだ(ダウンロードデータを自動アップデートする設定にもできる)。また、端末のストレージの空き容量によっては広い範囲のデータはダウンロードできない可能性がある。
Googleマップには2010年から段階的にオフライン機能が追加されてきており、2014年5月には部分的な地図の保存も可能になっているが、国や地域の地図の保存やオフラインナビはできなかった。
地図をダウンロードするには、検索結果のカードに表示される「Download」をタップし、ファイル名を入力する。または、ダウンロードしたい地域を表示した状態でメニューの「Offline areas」の「+」をタップする。ダウンロード画面にはデータ容量と端末の空き容量が表示され、Wi-Fiに接続した状態でのみダウンロードする。ダウンロードしたオフライン地図は「Offline areas」に保存される。
地下駐車場や旅客機内などネットワークに接続できない環境でオフライン地図を持っている地域の地図を開くと、自動的にオフライン地図が表示される。ネットワークに接続すると、自動的にオンラインに切り替わる。
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