中国Alibaba、「独身の日(11.11)」の総売上高が過去最高、前年比54%増の143億ドルに
中国Alibabaが2009年から続けている「独身の日(11.11)」のオンラインセールの総売上高は昨年比54%増の912億元(約1兆7億5000万円)と過去最高を更新した。
中国Alibaba Group(阿里巴巴)は11月12日(現地時間)、中国で「独身の日」とされている11月11日に開催した特別セール「11.11 Global Shopping Festival」の総売上高が912億元(約143億ドル)と、1日当たりの売上高として過去最高を更新したと発表した。取引の69%はモバイルからだったという。
11月11日は1が並ぶことから、中国では独身者の日とされている。Alibaba Groupでは、2009年からこの日に若い独身者向けの24時間限定のセールを開催してきた。昨年の総売上高は約93億ドルだったので、今年は54%増ということになる。
米国のオンラインショッピングのピークの1つであるブラックフライデーの、昨年の総売上高が24億ドルだった(米Adobe Systems調べ)ことと比較すると、その規模の大きさが分かる。
今年の特別セールでは、海外企業を含む4万以上の小売企業が600万点以上の商品で参加したという。日本からも資生堂などが参戦した。化粧品や衣服などが安価で提供され、中にはキャデラック先着100台半額などという目玉商品もあった。
セール開始イベントには、映画「007」シリーズのジェームズ・ボンド役で知られる俳優、ダニエル・クレイグやTVドラマ「ハウス・オブ・カード」の米大統領役のケビン・スペイシー(動画での参加)も登場しライブコンサートもある華やかなものだった。
Alibaba Groupのジャック・マー会長は「これは中国にとってだけでなく、世界にとっての機会だ」と語った。
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