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新米パパは、苦境のプロジェクトを救う“レスキュー隊”――加藤真規さん「プロジェクトマネジャー」の極意(2)(3/3 ページ)

迫り来る納期、増えるプロジェクトメンバー……なのに課題は山積み。そんな苦境に陥ったプロジェクト、皆さんの身に覚えはないだろうか。今回紹介するのは、厳しい局面に正面から突っ込み、確実に消火活動を行う“プロジェクトレスキュー”のプロだ。

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家に帰れば“新米パパ”

 そんな加藤さんも家に帰れば“新米パパ”という顔も持つ。7月に長男が生まれ、休日は子どもと過ごしているという。仕事を忘れ、リラックスできる貴重な時間だ。

 「若いときはゴルフやサーフィンなどをしていた時期もありましたが、今は休業ですね。子どものことを親と話す機会が増えるにつれ、いずれはプールに連れて行ったり、キャッチボールをしたりと、親にやってもらったことを子供にもしてあげたいと思うようになりました」(加藤さん)

photo 若いころはサーフィンにハマっていたという加藤さん。毎週のように土曜日の朝から神奈川や千葉の海岸に繰り出していた時期もあったそうだ。キリマンジャロ登頂の経験もあるそうで“タフさ”がうかがえる

 忙しい日々が続くときも、趣味や子どもと向き合っている時間があるからこそリフレッシュできているという。これこそが気持ちをフラットな状態に保ち、仕事のモチベーションが続く秘訣なのだろう。

システムだけでなく、ビジネスを創り出す

 現在は、電力小売事業へ新たに参入しようとする企業のシステム開発を行う部署のマネジャーを務める加藤さん。今後はシステムだけではなく、“ビジネス”を作り出すことにもチャレンジしてみたいという。

 「現在、日本は2016年4月に電力小売の自由化を控えており、“新電力”という業界が立ち上がろうとしています。そういった会社をシステムでどう支えられるか。自分が担当している別のクライアントでも『新規でビジネスを立ち上げたい」という話がありますし、こういう案件が集まるのは初めての経験です」(加藤さん)

 どのようなサービスが消費者に受けるか分からない――そんな状況から生まれたビジネスに合わせて、システムの要件に落としていくのが加藤さんのミッションだ。法制度やビジネスの要件が変われば、システムの要件が一変してしまうこともあり、そこが難しくもあり、面白いと加藤さんは話す。

 「やや大げさかもしれませんが、システムは人の動きや生活を変えてしまうだけの力があると思っています。それだけによりよい方向に変えていけるのが楽しいですね」(加藤さん)

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