Google+が(また)刷新 「コレクション」と「コミュニティ」中心のサービスに
Googleが、ソーシャルサービス「Google+」を刷新し、ユーザーが関心事をシェアする「コレクション」と共通する関心事で集まる「コミュニティ」を中心としたサービスになった。ユーザーインタフェースもシンプルになり、読み込み速度も改善された。
米Googleは11月17日(現地時間)、ソーシャルサービス「Google+」を刷新したと発表した。「Google+をあなたの関心事のためのよりよい場にするため」の刷新という。
デスクトップで以下の通知が表示され、OKをクリックすると新しいデザインに変わる。
刷新後になくなる機能(「フォト」タブや投票機能など)もあるため、現在は旧デザインに戻れるようになっている。戻すには、[設定]→[全般]の「探している設定が見つからない場合は、以前の Google+ に切り替えてみてください」をクリックする。
デザインで大きく変わったのは、これまでプルダウンメニューだった項目が左カラムとして常設されたことや、投稿欄がシンプルになったこと、検索枠下のツールバーがなくなったことなどだ。
Googleは今回の刷新で、Google+を「コミュニティ」と「コレクション」を中心としたサービスにしたという。コミュニティとは、同じ関心事を持つユーザーが集まるグループ。コレクションとは、ユーザーがテーマ別に自分の関心のあるコンテンツをまとめる機能だ。いずれもサービスとしては既に提供しているもので、ユーザーがこれらの利用を頻繁に利用していることが分かったため、フォーカスすることにしたとしている。
左カラムの「コミュニティ」や「コレクション」から、興味のあるものを選べばすぐに自分のプロフィールに追加できる。ユーザーのプロフィールページには、そのユーザーが選んだコレクションとコミュニティが並ぶ。
AndroidおよびiOSアプリも数日をかけてローリングアウトするアップデートでこの刷新が反映される見込みだ。このアップデートでデザインだけでなく、パフォーマンスや読み込み速度も大きく改善されるという。
3月にGoogle+の責任者に就任したブラッドリー・ホロヴィッツ氏の下、Google+からのフォトやハングアウトの分割などの再編が行われている。GoogleがGoogle+を終了するのではといううわさが何度も浮上しているが、今回の刷新で継続する方針であることが明らかになった。
なお、新デザインをテストするための通知が表示されない場合は、[設定]→[他のアプリとアクティビティの管理]→[Google+でのアクティビティを管理]で表示されるページで検索アイコンをクリックすると新デザインになる。
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