Amazon、「Prime Air」用ドローンの新プロトタイプ動画(ジェレミー・クラークソン出演)を公開
ドローン配送サービス「Prime Air」に取り組むAmazon.comが、新しいプロトタイプが実際に商品をテスト輸送する動画を、元「トップギア」司会のジェレミー・クラークソンの解説入りで公開した。
米Amazon.comは11月29日(現地時間)、2013年に発表したドローン配送サービス「Amazon Prime Air」のプロモーション動画を公開した(記事末に転載)。
新型プロトタイプによる商品輸送を、元「トップギア」司会のジェレミー・クラークソンが解説するというもの。
同プロジェクトのページも刷新し、新モデルの画像やQ&Aコーナーが追加された。
新プロトタイプは、昇降用と推進用の2つのプロペラを備え、ヘリコプターのように昇降し、飛行機のように推進する。最初に披露されたプロトタイプより商品の収納方法や着陸方法が改善されている。飛行中はセンサーで気球などの障害物を検知して回避し、到着前に顧客に着陸スペースの確認を要請するプッシュ通知を届ける。
通知を受けた顧客が庭などの広いスペースにターゲットシートを置いておくと、ドローンがシートを検知してその上に着陸して商品を落とし、離陸する。
この動画はCGではなく、実際に撮影したものという。Amazonは現在、10種類以上のプロトタイプを開発・テストしている。
同社は3月に米連邦航空局(FAA)から米国内でのドローンのテスト飛行を許可された。現在、米、英、イスラエルでドローンのテストを実施しているという。
Amazonはドローン配送サービス実現に向けて各国政府当局に働き掛けている。同社のジェフ・ベゾスCEOは、同プロジェクトの立ち上げの際、「私は楽天家だから早ければ2015年に実現すると思うが、実際のところは4〜5年はかかるだろう」と語った。
なお、このプロモーション動画に出演するジェレミー・クラークソンを含む元トップギアの司会トリオは、Amazon Prime Videoのオリジナルコンテンツへの出演が決まっており、現在撮影中だ。
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