Apple、モバイル広告ネットワーク「iAd App Network」を6月30日に停止すると発表
Appleが、2010年7月から提供しているモバイル広告配信ネットワーク「iAd App Network」を6月30日に停止すると発表した。iAdが完全になくなるのかどうかは不明だ。
米Appleは1月15日(現地時間)、同社のモバイル広告ネットワーク「iAd App Network」を6月30日に停止すると、開発者向けサイトで発表した。同日から新たなアプリを受け付けなくなっている。
現行の広告キャンペーンは停止予定日まで継続する。今後停止日までの間にiAdでアプリのプロモーションをしたい場合はiAd Workbenchでキャンペーンを作成することはできる。
iAdは、Appleが2010年7月1日に立ち上げた、iOS端末向け広告配信ネットワーク。当時のスティーブ・ジョブズCEOは立ち上げ時、「iAdは、広告主にWebの双方向性と感情に訴えられるテレビCMのようなツールを提供し、ユーザーにはお気に入りのアプリの外に出ずに広告を見る方法を提供する。iAdは何百万人ものiPhoneおよびiPod touchユーザーにリーチし、開発者にとっての新たな収入源となるだろう。これにより、開発者は無料あるいは低価格のアプリを開発し続けることができる」と語った。
6月30日以降についてはまだ何も説明がない。
米BuzzFeedは13日、AppleがiAd担当者を異動させ、広告営業から撤退する準備を進めていると報じた。同メディアによると、iAdが完全になくなるのではなく、米GoogleのAdSenseのような、広告主が自分で出稿できる自動システムに移行し、パブリッシャーの収入割合が従来の70%から100%になるという。
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