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第14回 「延命措置」で旧システムからDocker環境に移行する方法古賀政純の「攻めのITのためのDocker塾」(4/5 ページ)

古いIT資産をDocker環境へ移行するには多面的な検証が必要です。今回は「延命措置」のシナリオから、実際に古い物理サーバからDocker環境へ移行する手順を紹介します。

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 virt-p2vの設定画面のウィンドウ左下の「Configure Network」をクリックすると、ネットワークの設定画面に遷移します。そこで、移行先と同一のLANセグメントに所属しているNICに対して、IPアドレスを設定します。これは、virt-p2vによって内蔵ディスク全体をイメージとして移行先に転送するために必要な一時的なIPアドレスです。


ネットワークの設定画面を表示

移行元のサーバのMACアドレスを確認

virt-p2vが稼働している移行元のサーバにIPアドレスを付与

 virt-p2vが稼働している移行元のサーバのNICにIPアドレスを設定したら、ウィンドウ中央下にある「Test Connection」をクリックします。ここで、virt-v2vが稼働している移行先に正常に接続できるかがチェックされます。正常に接続できたら、「Next」をクリックします。


移行先への接続チェック

「Next」をクリックし、virt-p2vのパラメータ設定画面に遷移する

 virt-p2vの各種パラメータの設定に関する画面が表示されます。なにやら、入力欄がたくさん表示されていますが、画面左下にある「Output-to」が「local」に、「Output storage」が「/var/tmp」なっていることを確認します。

 「Output format」には、「qcow2」を入力します。これにより、移行先の/var/tmpディレクトリに、移行元の内蔵ディスク全体がqcow2形式のイメージファイル「localhost-sda」として保存されます。これでよければ、画面右下の「Start Conversion」をクリックすると、移行元の内蔵ディスク全体のイメージの転送が開始します。


パラメータ設定画面

 移行元の内蔵ディスクの転送中は、画面に進捗状況が表示されます。


P2Vの進捗状況を目視で確認

P2Vが正常に終了した様子

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