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「AI×ビジネス」が広がる今後、情シスは何をすればいい?:AIの「今」を知る【後編】(2/3 ページ)
技術が発達し、実用例が広がったことから盛り上がりを見せているAI(人工知能)。今までは研究や技術の進歩に注目が集まってきたが、今後はビジネスへの応用が“主戦場”になるという。そのとき、情シスはどう動けばよいのだろうか。
身の回りにあふれる「AI」とどう向き合うか?
ビジネス向けのシステムとしては、IBM「Watson」の事例が引き合いに出されることが多い。日本では銀行がカスタマーサポート業務のために導入し、窓口担当者の判断を支援したり、顧客対応のヒントをもらったりという形で利用が進んでいるほか、ヘルスケアや医薬品開発といった分野での応用も期待されている。
生活でも仕事においてもAIが無視できない存在になりつつある今、情報システム部門の人間はAIにどのように向き合えばよいのか? 小林氏はAI技術の現状を知っておくことが重要だと言う。
「例えばビッグデータの解析には、(1950年代に開発されたAI「パーセプトロン」と原理的に同じ)ロジスティック回帰分析など、意外に古い技術がいまだに使われているんです。ですが、古いやり方なのに『私たちは最新の技術でデータ分析をしています』などと売り込むケースもあります。そういうベンダーにだまされないことですね。
逆に無駄な投資を避けるためには、今の技術では不可能なことも分かっておく必要があります。最先端の技術でどこまでできて、どこからはできないのか。そんな記事を読むだけでもAIの現状は分かるはずです。今後は簡単にAIが使えるパッケージなんかも出てくるので、それさえ理解していれば、高度な技術がなくとも面白い取り組みができるでしょう」(小林氏)
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