元G+のガンドトラ氏がCEOの新興企業、心電計になるApple Watchバンドを発表
2014年にGoogleを退社した“Google+の顔”、ヴィク・ガンドトラ氏がCEOを務めるAliveCorが、心電計機能を持つ「Apple Watch」バンド「Kardia Band」を発表した。
米医療系新興企業AliveCorは3月16日(現地時間)、米Appleの「Apple Watch」向けの心電計搭載バンド「Kardia Band」を発表した。米厚生省当局(FDA)の認可が下り次第米国で発売する計画だ。
バンド上の金属部分に指を当てることで心臓リズムや心房細動の有無を検知する。また、iOSのHealthアプリやAndroidのGoogle Fitと連係し、心拍数やエクササイズパターンを追跡する。
2010年創業の同社は、モバイル心電図検査ガジェット「AliveCor Mobile ECG」を昨年秋に発売した。このガジェットを指先か胸に30秒当てることで正確な心電図がとれるという製品だ。AliveCorは、Kardia Bandの発表に合わせ、このガジェットの名称を「Kardia Mobile」に変更した。
同社のCEOは、米GoogleでGoogle+の責任者を務めたヴィク・ガンドトラ氏。2014年4月にGoogleを退社した後、2015年11月にAliveCorのCEOに就任した。
ガンドトラ氏はKardia Bandについて「Apple Watch用Kardia Bandはプロアクティブな心臓の健康管理の未来であり、ウェアラブル医療技術の導入例でもある」と説明している。
Kardia Bandは(ガンドトラ氏の古巣である)GoogleのAndroid Wear端末はサポートしないが、連係するアプリはAndroid版も用意されている。
関連記事
- あの人は今──ヴィク・ガンドトラさんがモバイル医療企業のCEOに就任
- 離れたところから心拍を測定 ミリ波レーダー活用 京大とパナソニックが開発
ミリ波レーダーとアルゴリズムを組み合わせ、離れたところから心拍数や心拍間隔を測る技術を、京都大学とパナソニックが共同開発した。 - 座るだけで心拍測定するオフィスチェア、ダイキンが開発 “仕事がはかどる空調”実現へ
座っているだけで心拍を測定できるオフィスチェア型センサーを、ダイキン工業が開発した。仕事がはかどる空気環境制御技術の開発につなげる。 - 「Apple Watch」の敏感肌向け注意事項と心拍数計の仕組みの解説ページ
Appleが公式サポートページに、Apple Watchのお手入れや敏感肌ユーザーへの注意事項と、心拍計の仕組みを解説するページを追加した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.