ブラジルの「マリオさん」に、勝手にメアドを使われていたでござるの巻:半径300メートルのIT(1/3 ページ)
最近、自分のGmailアドレスを使って、誰かがさまざまなWebサービスに登録するという“事件”が起こりました。どうしようかとサポート窓口に聞いてみたところ、なんと犯人は地球の裏側にいたのです。
そのメールアドレスはあなたのものではない!
「あなたのメールアドレスがXXXサービスに利用されました」――最近のWebサービスは、登録するとこんなメールが届くようになっています。ほとんどの場合、皆さんもこのメールは無視しているのではないかと思います。しかし、もしそれが「身に覚えのない」ものだったとしたら……? 今回はそんなお話です。
私にそのような「サービスに登録しました」メールが届いたのは、普段使っていないGmailのメールアドレス。実は数年前から、私が所有しているアカウント「mtakeshi」を自分のものだと思い込んでいる方がいるようなのです。
単純なID名なので仕方がないといえば仕方がありませんが、第三者がこれを自分のメールアドレスだと思い込んだ結果、職場のメールアドレスから「mtakeshi」に対して、オークションの落札者に送る情報メモを送られたこともありました(つまり、その相手の個人情報が丸分かりに……)。
その他にも、関西の図書館から「早く本を返してください」というメールが届いたり、ローンの審査を開始しますというメールが届いたり。その都度、相手側の内容を見ながら「このメールアドレスは私の所有物で、間違って登録されています」と電話しています。どの事例も悪意があったわけではなく、単純な「間違い」であるため、怒るわけにもいきません。
そして先日、久しぶりにそんな間違いメールが届きました。内容はなんとポルトガル語。最初はスパムメールかと思いましたが、見慣れた企業のロゴがあり、超有名なクラウドサービスに登録したという内容であることが分かります。続いて別の音楽サービスにも登録した、というメールが届きます。そしてまた別のサービスも……。
内容を見る限り、それらのサービスは「メールアドレスが所有されているか」を確認せぬまま、アカウントの作成が進んでいるというものです。私のメールアドレスを使って、不正に(?)アカウントを作成されてしまいました。
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