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iOS 10とSiriで変わるビジネスアプリの世界(2/2 ページ)

2016年9月14日に正式リリースされたiOS 10とwatch OS 3。この新OSは、iPhoneやiPad、Apple Watchのビジネス活用にどのようなインパクトをもたらすのか。

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watchOS 3の注目ポイント

 iOS 10と同日にリリースされたwatchOS 3は、ビジネスにどのようなインパクトを与えるのだろうか。

 初代Apple Watchは、まだ発売から1年半しか経っておらず、企業における活用事例はまだ少ないのが現状だ。しかしながら、現時点でもスマートフォンやタブレットとは異なるニーズがあり、業務アプリの開発を手掛ける企業も出てきている。

 例えば、接客を主とする小売店舗や宿泊施設では、スマートフォンを見ながらの接客は、顧客に好ましくない印象を与えてしまうケースもある。これがApple Watchのような時計型ウェアラブルデバイスであれば、店舗や施設で顧客に対するアクションが必要な場合に、手首への振動でさりげなく通知できる。

 watchOS 3では、アプリの起動が従来のOSと比べて最大7倍高速になるといわれている。また、あわせてApple Watchのサイドボタンで呼び出せるDock機能が用意されたので、よく使うアプリを高速かつ簡単に起動できるようになった。この機能がビジネスにおける営業力や接客力の向上につながるかもしれない。

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watchOS 3のDock機能。よく使うアプリを素早く起動できる

 さらにwatchOS 3は、ジャイロセンサーの値も取得できるようになった。これらのアップデートにより、従来は通知メインのシンプルなものが多かったApple Watchアプリの世界に、高機能なビジネス向けアプリや、センサーデータを活用したアプリが登場してくる可能性も高い。

 後編では、最新のOSのリリースに続いて販売が開始されたiPhone 7/7 PlusとApple Watch Series 2がビジネスをどのように変えるのかを見ていく。

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