ソニー・エンタテインメントCEO、退任してSnap(旧Snapchat)の会長に就任へ
ソニーの映画・音楽事業のトップを務めるマイケル・リントン氏が同社を退社し、若者に人気のソーシャルサービス「Snapchat」とサングラス型カメラ「Spectacles」を手掛けるSnapの会長に就任する。
ソニーは1月14日、映画・音楽事業の担当執行役であり、ソニー・エンタテインメントのCEOであるマイケル・リントン氏がソニーの執行役を2月2日付で退任すると発表した。半年後にはソニー・エンタテインメントおよびソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)のCEO、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのCEOからも退任する。
同氏は米Snap(旧Snapchat)の会長に就任する。
リントン氏の後任については、半年間かけて同社の社長兼CEO、平井一夫氏とリントン氏が人選に取り組む。この期間中、平井氏はソニー・エンタテインメントの会長兼共同CEOにも就任する。
リントン氏は発表文で、「13年間、ソニーそしてエンタテインメントの世界で才能と創造性にあふれた方々と共に働けたことを大変光栄に思っています。私は、Snapchatの初期の時代から創業者のエヴァン・スピーゲルCEOと同社と関わってきており、今後の成長を考えると、今がSnap Inc.取締役会会長の職務に注力するタイミングだと判断しました」と語った。
同氏は2013年、SnapchatのシリーズBラウンドの増資の際、同社取締役に就任した。2014年のSPEへの大規模サイバー攻撃の際、流出情報にリントン氏とシュピーゲル氏のSnapchatのビジネス計画についてのやりとりも含まれており、リントン氏が同社の経営に深く関わっていたことが明らかになった。
Snapchatは昨年9月、社名をSnapに変更し、カメラ付きサングラス「Spectacles」を発売した。同社は現在、株式公開に向けて準備中とみられている。
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