Snapchat、会社名を「Snap」に変更し、10秒動画撮影サングラスを発売へ
動画メッセージングサービス「Snapchat」を手掛けるSnapchatが社名を「Snap Inc.」に変更し、ほぼ視界通りの10秒動画を撮影できるカメラ付きサングラス「Spectacles」を発売する。
米Snapchatは9月23日(現地時間)、同社初のハードウェアとなる「Spectacles」をリリースすると公式Twitterで発表した。
Spectaclesは、上のツイートの画像にあるサングラス。レンズのヒンジ近くに設置されたカメラで、10秒動画を撮影できる。画像でSpectatlcesをかけているのは、Snapchatのエバン・シュピーゲルCEO(26)だ。
シュピーゲル氏が米Wall Street Journalに語ったところによると、Spectaclesを今秋に129.99ドルで発売する計画。アプリメーカーがなぜリスキーなハードウェアの発売に踏み切ったのかという質問に対して同氏は「だって楽しいから」と笑いながら答えた。発売台数はそれほど多くなく、収益も当てにしていないという。
同氏は、Spectaclesで撮影する動画は自分の視界そのままの映像なので、再生すると、まるでその時の体験を再体験できるように感じると説明した。
本稿執筆中に開設されたSpectaclesの公式サイトによると、同端末で撮影した動画はSnapchatでだけ公開できるようだ。BluetoothあるいはWi-FiでSnapchatをインストールしてある端末に動画を転送し、SnapchatのMemoriesに投稿できる。スペックはまだ公開されていないが、ケースにしまうことで充電できるとある。また、撮影中にカメラが光ることで、周囲の人々は撮影されていることを確認できる。
シュピーゲル氏は、Spectaclesの発売に合わせ、社名をSnapchatからSnap Inc.(以下、Snap)に変えることも明らかにした。Snapchatは公式TwitterでSnapの「今Twitterアカウントを作ったところ」というツイートをリツイートしている。
Snapの公式Twitterアカウントのプロフィールには「Snapはカメラ企業。SnapchatとSpectaclesを作っている」とある。同日Spectaclesのアカウントも開設された。
Snapchatは2011年創業の非公開企業。同名のモバイルアプリの、受信して開封すると数秒で消える写真メッセージの手軽さが若者に受けて成長し、現在のDAU(1日当たりのアクティブユーザー数)は米Twitterより多い約1億5000万人と報じられている。
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