Snapchatでの動画投稿視聴回数/日、半年で3倍の60億回に(Facebookは80億回)
若者に人気の動画メッセージングサービスSnapchatの1日当たりの動画視聴回数が、5月時点から3倍に成長し、60億回になったとFinancial Timesが報じた。Facebookは先日、1日当たりの動画再生回数を80億回以上と発表している。
米ソーシャルメッセージングサービスSnapchat上の動画投稿の1日当たりの視聴回数は、5月時点の3倍の60億回であると、米Financial Timesが11月8日(現地時間)、Snapchatに近い筋の情報として報じ、Snapchatもこれを認めた。
Snapchatは2011年創業の、同名の動画メッセージングサービスを提供する非公開企業。モバイルアプリのSnapchatは、受信したメッセージ(=スナップ)を開封すると数秒(最長10秒)で受信端末から削除されるのが最大の特徴。スナップ作成の手軽さやスナップが残らないという気軽さが若者に受けて急成長し、現在のユーザー数は約2億人とみられている(6月時点の正式発表ではDAUが1億人)。昨年10月には広告掲載を開始し、収益化にも本腰を入れた。
6月には「3V Advertising」という、ストーリー(テーマに沿ったスナップのグループ)に挿入する動画広告サービスも開始している。
動画視聴回数については、米Facebookが11月4日、平均で1日当たり80億回以上再生されていると発表した。4月の発表では40億回だったので、2倍に成長したことになる。
なお、The Vergeが指摘するように、FacebookとSnapchatでは“動画視聴”の定義が異なる(Facebookは3秒表示されると1回再生されたと見なすが、Snapchatは数ミリ秒で1回とカウントしている)ので単純に比較はできないが、いずれにしても動画視聴が増加していることは確かだ。
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